MENU

偏差値とは?

偏差値ってなぁに?

大人は皆当たり前のように「偏差値」って言葉を使います。けど、偏差値が何だか教えてもらったことはありますか?

偏差値とは全体の「平均」からの「かたより」の数値といえるでしょう。 学力でいうと、テストの点数が全体の平均からどれくらい良い方/悪い方へかたよっているかを表す数字といえます。

例えばA君の成績が下のような得点だったとします。

英語 数学 国語
得点 80点 60点 70点
平均点 70点 45点 70点

ちょっと見た目には英語の80点が一番良い点数ですが、それぞれの点数を平均点と比べてみて下さい。 国語は平均点と同じなので、全体の真ん中の成績です。 英語は得点は高いのですが、平均点より10点良いだけです。 ところが数学は3教科の中で一番低い点数ですが、平均点より15点も高いことが分かります。 つまり、相対的に数学が一番良い成績ということになります。

A君の今回のテストの結果を相対的に見るならば、これからは数学よりも国語や英語に力を入れて勉強した方が良いといえます。
このように、色々なテストの成績を簡単に比較できるよう工夫されたものが偏差値です。

標準偏差と平均点

偏差値を求めるには標準偏差値や平均点のことに触れなければなりません。

ある学校で30人の生徒が国語・数学のテストを受け、両教科とも平均点が60点だったとします。 両教科の出来具合は同じように見えますが、得点のちらばり具合を見てみると、国語は50~80点、数学は20~90点と、国語のちらばりの方が小さく、数学のほうが大きいことが分かりました。

B君の成績は両教科とも80点だったとします。 どちらも平均点より20点高く、両教科とも同じ結果だったように見えます。 しかし、全体のばらつきを考えると、同じ平均60点でも内容にずいぶんと差があるように思われます。

ちらばりの分布曲線

数学はトップと10点差ですが、国語はトップです。 同じ80点でも、ずいぶん価値が違います。

このように平均値だけでは内容を正確に表すことが出来ないので、ちらばり方を表す数値、つまり標準偏差が必要になってきたのです。

標準偏差は次の式で求められます。

偏差値の求め方

偏差値= (個人の得点-平均点)×10
—————————–
標準偏差
+50

偏差値は原則的に25~75で、得点が平均点と同じ時は50。 平均よりも低い時は50より小さく、高い時は50よりも大きな偏差値となります。 得点上位者が多く平均点が高くなり、100点でも偏差値65ということもあります。 偏差値はそのテストの受験者層によって変化します。

中学受験と高校受験の偏差値

中学受験生の偏差値と高校受験生の偏差値には大きな違いがあります。 例えばA大学付属中学の合格者の平均偏差値は55なのに、 系列のA大学付属高校は65、あるいは70以上ということもあります。 一見中学校で入学しておいた方が楽に見えますが、そんなことはありません。 実際は「中学受験の方が難しい」ようです。

それでは中学受験の偏差値55と、高校受験の偏差値55では、どんな違いがあるのでしょうか?

今日、私立中・高一貫教育が増え、受験を一度で済ませ、後はエスカレーター式に大学まで行かせたいという家庭の希望から、 中学受験生も増加傾向にありますが、やはり全国的に見ればごく一部の小学生でしかありません。 したがって「中学受験模試」等を受ける生徒は、中学受験を目指して努力している生徒たちだけなのです。

しかもその多くは、小学校内ではトップレベルの子供たちばかりです。 中3の受験生のほとんどが受ける高校受験の模とは、母集団のレベルの差が歴然としているのです。 つまり中学受験の偏差値55はハイレベルの受験訓練をつんだ受験生層の55、高校受験の偏差値55は全生徒の55というわけです。

中学3年生と偏差値

中学3年生になると学力テストの回数が増え、私立高校の単狙や推薦には2学期以降の学力テストや会場テストは、 入試に狙いを定めた全範囲からの出題となります。 生徒は最後だから部活動にも力を入れたい、かといって入試に遅れをとりたくないという板ばさみ会い、 本当に苦しい時期だと思います。 ほとんどの生徒が全力で学習に取りくみ始めるのは、部活動の終了する夏休み以降でしょう。

ところがこの時期になって猛烈に勉強を始めても、偏差値はなかなかアップしないのです。 そこに中学3年次の偏差値の特質があります。 つまり部活動が終了し、じっくり受験勉強に取り組めるようになる時は、 他の生徒も同じように受験をめざして勉強に取り組み始めるので、 どんなに努力しても偏差値は思うようには上がらないのです。

しかし、偏差値時には前回と同じレベルであっても、生徒全体が努力している中での数字ですから、 学力的には力がついているといえるでしょう。

さらに全県的な規模の学力テストは、全ての学校の既習範囲からの出題が原則なので、 実際は2~3ヶ月前に学習した設問が中心になっています。 従って本気で努力し始めても、すぐに結果として表れないのです。 今の学習は2~3ヵ月後のテストの結果に結びつくと考えながら受験勉強に取り組むべきです。

2学期以降になり、公立高受験・私立校受験と、進学目標が設定されると、国・数・英の3科偏差値と、 それに理・社を加えた5科偏差値に違いが出てきます。 これは、理・社は学習量が得点に結びつきやすいという特質もありますが、 私立高受験生が入試科目の国・数・英に学習時間のほとんどを費やし、理・社に力を入れなくなるためです。 公立受験の生徒はこの時期から5科偏差値を、私立受験生は3科偏差値を上昇させる場合が多いようです。